1-2, 2-2: 超伝導陽子リニアック(1)(2)
講師:大内 伸夫 (原研)
アブストラクト:
(1-2) 近年、核破砕パルス中性子源や加速器駆動核変換システムのドライバーとして超伝導陽子リニアックが注目されている。 一般的に”超伝導”といえば電磁石を想像するが、ここでいう超伝導とは高周波ビーム加速のための加速空洞を超伝導化するものである。 本講義では、超伝導陽子リニアックの特徴(経済性、技術的問題)、超伝導加速空洞の種類(楕円空洞、スポーク空洞等)、 動作原理、製作方法について概説する。

(2-2) 本講義では超伝導陽子リニアックの具体的応用例について概説する。核破砕中性子源としては、 米国のSNSでは既に超伝導陽子リニアックが建設中であり、我が国のJ -PARCでは第2期計画で超伝導陽子リニアックを建設する予定である。 加速器駆動核変換システムとしては、陽子ビームを未臨界炉に導入し原子炉からの使用済み燃料に含まれる長寿命の放射性廃棄物 (主に超ウラン元素)を燃焼させるものであり、各国で精力的にR&Dが実施されている。
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