3-4: ニュートリノファクトリー(3) ミューオン加速
講師:森 義治(京大)/ 町田 慎二 (KEK)
アブストラクト:
ニュートリノファクトリー実現のためには、短寿命でしかもエミッタンスの大きなミューオンを、短時間に効率よく加速する必要がある。 リニアック、非常に繰り返しの速いシンクロトロンなど、いくつかの候補について検討がなされたが、 最近ではFFAG(磁場固定型強集束)シンクロトロンがもっとも有望な加速器として注目されている。FFAGを用いれば、 二次粒子として生成された縦横(longitudinal and transverse)ともに大きなエミッタンスを持つミューオンを、 冷却することなく短時間に加速することができる。ミューオンを加速するFFAGとして、より具体的には2つの方法が考えられている。 1つは運動量によらずチューンを一定に保つように磁場勾配を選んだラティスであり、スケーリングタイプと呼ばれる。 もう1つは、ディスパージョン関数を極端に小さく抑えたストレージリングとも言えるタイプで、通常の偏向電磁石と四極電磁石で 構成されるがチューンは加速につれ大きく変化する。これらの特徴や克服すべき問題点を述べるとともに、ニュートリノファクトリーに 必要な加速器の全体像を示す。
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